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創り上げる文化と野外文化

トトロ幼稚舎

創り上げる文化と野外文化

トトロ幼稚舎は、創り上げる文化と野外文化の二つの柱で運営されています。 行事にも、これらの考えを取り入れています。 その実例のいくつかを紹介します。

春の防災運動会

 トトロ幼稚舎では年に二回の運動会があり、そのうちのひとつが春に行われる「防災運動会」です。
 災害はいつおきるかわかりません。これをすれば絶対助かるわけでもありません。そこで、安全確立を高める為に、「防災・減災について、イメージしてみよう」「計画を立てよう」「実行しよう」「身体を動かして訓練しよう」というテーマで、防災を意識した種目で運動会を行います。

 子どもが身に着けるべき防災とはなんでしょう。
 黙っていたり、泣いていたら自分の身を守れません。いざという時の備えは、備蓄ではなく体験しておくこと。みんなで美味しくたべた防災食の味はいざという時の心の支えになるはずです。

  • どこでも遊べる、食べれる、寝れる子ども達。
  • どこでも炊き出しができるお父さん達。
  • どこでもあるもので工夫ができるお母さん達。

 何でも「苦」「負」と考えずに「楽」「笑」に創り上げていく、それがトトロの行事です。

赤組(年長)蛭が岳登山

 5月の下旬、年長組(赤組)は、丹沢山地の中にある蛭ケ岳登山をします。
 途中に黍殻(きびがら)避難小屋という無人の小屋があります。この小屋に一泊して登ります。無人の小屋に園児が泊まるので、園児の体に合った寝袋を作り、いつ雨になるか分からないので、日常的に雨の中で活動できるようにしっかりとした雨具を用意します。
 車を降りてから山小屋まで4時間歩き、昼食をとった後頂上まで3時間、山小屋に戻るのに2時間、朝から9時間あまり歩けるだけの脚力を日頃からつけておきます。
 そして、この登山に参加できるのは年長組の園児、卒園した小学生、そしてお父さんです。お母さんは、お留守番です。
 父と山を歩く。二日間、父と過ごし、しかも体を使った活動の中で父の姿を見る。子が父の姿を見て感じたことは、人生の中で大きな宝となると思います。

雨の中 山小屋めざす 父と子ら
父と子ら 想いで作る 蛭ケ岳
味噌汁を 配る父たち なれている
どの子にも 良く世話をする オヤジたち
義務はたし オヤジ乾杯 子供寝る
父と子の 同じ思い出 宝物
つらいこと これなくしては 育たない
子と父の 人生創る ひなん小屋
子と父の 人生創る 山の道
下山して 食べるラーメン 胃にしみる
園につき 子らのただいま 母なみだ
父語る 山の中での 子の姿
父が知り 母の知らない 子の姿
蛭ケ岳 父の存在 子の胸に
人生の 何かプラスの 蛭ケ岳
エンチョーは 荷揚げ楽しみ 感謝され

 野外活動の登山は、人生を生きていく上で多くの技を体と心に植え付けてくれます。 そして、父との活動は貴重な1ページだと思います。

黄組(年中)きびがら避難小屋登山

きびがら小屋登山
きびがら小屋

 9月の中旬の土日にかけて、黄組(年中組)のきびがら避難小屋登山があります。
 赤組(年長組)の蛭が岳登山の紹介をしましたが、その準備を兼ねて避難小屋までの登山があります。
   土曜日朝4時40分頃から新杉田公園に集まり始め5時出発です。 登山口に着くのが7時30分それから4時間、11時30分まで小屋をめざして登ります。大半の子供とお父さんは、小屋に着きお弁当を食べます。小屋の途中まで登っている子も11時30分になったら、その場でお弁当を食べて登山口に戻ります。
 登山口に戻るのが午後2時~3時。それから園に帰ります。園到着が5時~6時です。
  赤組(年長組)、白組(年小組)、OBのお父さん達は、午後2時頃から園に集まり夕食の準備をします。豚汁作り、ご飯炊き、外の風呂沸かし、足湯作り、宴会(登山無事帰還成功の祝い)準備をします。その準備をしながら、いろいろなクラスのお父さん達と交流が出来ます。  今回の、活動の全てをサポートするのは、お父さん達だけです。その間、お母さんたちは、子供たちやお父さん達から解放されて一晩誰かの家に集まり、飲んだり食べたりおしゃべりして過ごし登山の無事を祈ります。お父さんお母さんが子供の事を見守りながら、楽しい二日間をそれぞれが楽しみます。

最後に。

トトロ幼稚舎
小学生のお兄ちゃんも、一緒に遠足。

 土日の活動の時は、園児とその兄弟姉妹も参加できるので、幼稚園時代に体験したことを弟や妹と一緒に二度三度と体験し、年齢を重ねながらその活動の意義や楽しさ苦しさを追体験します。
 一つの活動は、園児の為だけでなくその子供の家族全体、家族と家族の歴史を創っていくことにもなっています。

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